メンズ全身脱毛の人気が高まる中、「60万円は高いのか?」という疑問を持つ方が最近多い。
私自身、相談者からよくこの価格帯(正確には50万円前後)の質問が多いように感じる。
正直、脱毛料金は医療レーザー脱毛と脱毛サロンの違いや、施術効果、通院回数などにより大きく変わるのでハッキリと高いと言い切るのも難しい。
ケースバイケースなので本当に断言ができないのだ。
また、極端な話、全身脱毛1回で60万円は高すぎるが、全身脱毛8回なら妥当な価格帯とも言えるし、それが顔やVIOを含めるのかによっても話が大きく変わってくる。
本記事では、メンズ全身脱毛の平均的な費用を示しつつ、60万円という価格帯がどのような価値を持つのかを具体的に解説する。
メンズ全身脱毛60万円は高いのか
そもそもメンズの全身脱毛はいくらかかるのか
メンズ全身脱毛の料金は、選ぶ施術方法や通うクリニックやサロンによって大きく異なる。
特に医療脱毛と脱毛サロンの料金設定には大きな差があり、選択によっては数十万円の違いが生じる。
まずは、「医療レーザー脱毛」と「脱毛サロン」の違いを理解する
医療レーザー脱毛と脱毛サロンの選択は、料金だけでなく、施術の回数や期間、そして効果の出やすさも大きなポイントである。
医療脱毛は1回あたりの費用が高くても、5〜7回の施術でしっかりと効果を実感できるため、時間が限られている人に向いている。
脱毛サロンは、長期間にわたって通える方に適しており、毎月の負担を抑えたい方や、ゆっくりと時間をかけて脱毛を進めたい方に選ばれることが多い。
総額は30〜50万円程度で収まることが多いが、長期的な施術による効果を感じるには、ある程度の根気が求められる。
医療脱毛の平均費用
医療脱毛の場合、全身脱毛の平均的な費用は40〜70万円である。
この価格帯は、多くのクリニックで提供されているプランに当てはまる。
例えば、5〜6回の全身脱毛コースが標準で設定されており、太くて濃い毛にも対応できるため、少ない回数で脱毛が完了しやすいとされる。
これにより、長期的に通う必要が少なく、短期間で効果を得られる点が魅力といえる。
さらに、追加施術やオプションを選ぶ場合には、総額が80〜100万円に達するケースもある。
例えば、肌質に合わせた特別なケアや、ヒゲなど特定の部位への追加照射を希望する場合、その費用が加算されることが多い。
このため、初期のプランに追加料金が発生することを見越して予算を考えるべきだ。
脱毛サロンの平均費用
一方で、脱毛サロンを選んだ場合の全身脱毛費用は、30〜50万円程度が平均である。
例えば、全身12回コースや18回コースなど、長期的なプランが多く提供されている。
このようなプランは、照射出力が医療脱毛よりも低いため、毛が細くなっていく過程での追加施術が必要になることがある。
実際には、18回のコースが終了した後も、さらに追加で施術を受けること人も多い。
脱毛サロンの利点は、初期費用が医療脱毛に比べて低いことだ。
例えば、月額制で1万円から始められるプランも存在し、経済的な負担を分散させることができる点が人気である。(最近では、回数は減るものの医療脱毛も月額1万円ほどで可能)
ただし、施術回数は15回以上になることが多く、結果的には2〜3年の長期的な通院が必要になるケースが少なくない。
全身脱毛で60万円は高いのか?
結論から言えば、メンズ全身脱毛にかかる60万円は決して高すぎる金額ではなく、医療脱毛では標準的な価格帯といえる。
特に、少ない回数で高い効果を期待できることを考えると、時間と結果を重視する方には妥当な選択肢だ。
ただし、施術内容や追加費用の可能性も含めて検討が必要である。
医療脱毛は少ない回数で高い効果を得ることができる
医療脱毛の最大のメリットは、強力なレーザーで毛根を破壊するため、5〜7回程度の施術で全身脱毛が完了する点にある。
1回あたりの施術費用は約10万円前後で、6回コースで総額約60万円に収まる計算だ。
特に濃い体毛や太い毛にも対応できるため、男性にとっては適した選択肢とされる。
1回あたりの施術費用の高さはある程度仕方がない
医療脱毛では、1回の施術で広範囲に効果が期待できるものの、1回あたりの料金が高くなるのが一般的だ。
一部のクリニックでは、1回あたりの単価が高い代わりに少ない回数で済ませるプランも提供しており、最終的な総額が60万円になる場合でも、短期間で効果を実感したい場合には妥当といえる。
反対に、医療脱毛には50万円以下のプランも存在するが、それらにはいくつかの制約がある場合が多い。
- 施術回数が少ない:50万円以下のプランでは、施術回数が3〜5回程度に設定されていることが多い。この回数で全身のすべての部位が理想的な状態にまで達することは難しく、追加で施術を受ける必要が生じる可能性が高い。例えば、ヒゲや胸、背中のような毛が濃い部分は5回では十分な効果が得られないことも多く、最終的に追加施術を選ぶとトータルコストが60万円を超えることになる。
- 部分的な脱毛に限られることが多い:低価格のプランは、全身脱毛と言いつつも、実際には腕・脚・背中などの主要部分のみが対象になっていることがある。特にヒゲやVIOなどの部位は追加料金が発生することが多く、これらを含めると50万円では収まらない場合がある。そのため、実際にどの部位までカバーされているかを細かく確認することが重要である。
足りなくて追加施術が必要になる場合もある
60万円のプランであっても、追加施術が必要になるケースがある。
例えば、特に濃いヒゲやVIOなど一部の部位では、予定の施術回数だけでは十分な脱毛効果が得られず、追加で数回の施術が必要になる場合もある。
こうした場合にはトータルコストが70万円〜80万円に達することもあり得るため、初期のプラン内容と追加料金の有無を事前に確認することが重要である。
脱毛サロンは医療脱毛と比べて安めだがずっと通う必要があるのでコストが高めになる
一方で、脱毛サロンでの全身脱毛は、30〜50万円ほどが相場だ。
初期費用が抑えられているため、月額制や分割払いで始めやすいのが特徴だが、医療脱毛と比べて以下のような特徴がある。
- 施術回数が多くなる:脱毛サロンの光脱毛は、医療レーザーよりも照射出力が低いため、毛根に対する作用が弱い。そのため、15回以上の施術が必要になるケースが多い。例えば、18回の全身脱毛コースを選んだ場合、期間にして1年半〜2年程度の通院が必要になることも少なくない。
- 長期的な通院が必要:光脱毛は、医療脱毛と比べて痛みが少ないため通いやすいが、その分、回数が多く長期間にわたる通院が求められる。最終的なトータルコストは医療脱毛よりも安く済む場合があるが、時間的なコストが高くなるというデメリットも存在する。さらに、満足のいく結果が得られない場合は、追加施術が必要になり、総額が増えるリスクもある。
60万円が妥当かどうかの判断基準
全身脱毛の60万円という費用が妥当であるかどうかを判断するためには、以下のポイントを考慮すると良い。
- 短期間で効果を得たいか:時間に余裕がなく、早く脱毛を完了させたいのであれば、医療脱毛の60万円は妥当と言える。少ない回数で確実な効果を得られるため、特にビジネスマンや忙しい方には適している。
- 追加費用のリスクを抑えたいか:50万円以下のプランでスタートしても、結果的に追加費用がかさむ場合がある。初めから包括的なプランを選ぶことで、予算オーバーを防ぐことができる。
- 時間をかけても費用を抑えたいか:月々の出費を抑え、時間をかけてもよい場合は、脱毛サロンでの施術が向いているかもしれない。ただし、回数が増えることで、脱毛完了までの時間が長くなる点には注意が必要だ。
まとめ
メンズ全身脱毛の費用は、医療脱毛で60〜70万円、脱毛サロンで30〜50万円が一般的な相場である。
医療脱毛は少ない回数で高い効果が期待できる一方、1回あたりの費用が高めであるため、短期間で効果を実感したい人に向いている。
脱毛サロンは初期費用を抑えやすいが、施術回数が多く、長期間通う必要があるため、トータルでの通院時間が長くなる。
どちらを選ぶかは、予算、施術期間、効果の即効性などの優先順位に応じて判断すると良い。